卒業

『卒業』 文 カフェ王

好きな映画というのは、同時に好きな音楽と結びついていることが多い。感動した時、映画館を出たら、
自然とそのメロディーを口ずさんでいるからだ。 そんな経験は誰にでもあると思うが、例えば、シルベスタースタローンの「ロッキー」のテーマやデカプリオの「タイタニック」はセリーヌディオン。邦画では「私をスキーに連れてって」のユーミン。続編の「彼女が水着に着替えたら」のサザン・・・、等など。少し古いか??

飲んでいる時によく一番好きな映画は何かという話になる。私の場合はさらに古くなってしまうがアカデミー監督賞にも輝いたダスティンホフマンの「卒業」という映画である。 この映画は終始サイモン&ガーファンクルの曲が流れ続ける。だから今も彼らのナンバーは無条件で心に響く。

あらためてこの映画を観るとあまりにも簡単なストーリーで、安上がりな映画であるわけだが、何十億というお金をかけたから、映画の価値があがるわけでもない。私の場合、思春期の時に観た映画が今も深く心に刻み込まれているような気がする。

こ の映画のラストシーンはあまりにも有名である。 十字架を教会の扉に差し込み、新婦を連れ去ったダスティンホフマンは二人で長距離バスに乗り込んで逃げる。 よかったよかったハッピーエンドだというお話なわけだが、実はラストシーンを最後の最後までよく見た人は少ない。ウエディングドレスを着たキャサリンロス が演じる新婦エレンとダスティンホフマンが演じるベンはハッピーエンドのはずが、最後は二人とも笑顔が消えて真剣な表情になっていく。これからスタートす る彼らの本当の人生に向き合った時、その笑顔が消えたと私自身は判断しているのだが・・・。

映画や音楽は自分が生きたその時代とオーバーラップしているわけであり、人それぞれの感じ方があるわけだが、いい映画に出会えた時、未だに私は小さな幸せを感じてしまう。だから映画ってやめられないですよね。

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