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スマトラ島沖地震がビーチリゾート直撃
年末年始に大きな打撃
本来書き入れ時となるはずの年末年始だが、被災地域へのツアー参加予定者のほとんどがキャンセル、または催行中止に伴う旅行取りやめとなり、その人数は大手7社で約2500人となった。
JTBでは12月27日から1月3日の被災地域へのツアー申し込み客1011人のうち899人がキャンセルした。同期間の日本旅行の催行中止によるキャンセル数は、プーケット・スリランカ・モルディブで約220人。
エイチ・アイ・エス(HIS)では、12月27日から1月6日までの催行中止となったプーケットへのツアーの参加者は約450人だったが、個々の旅行客に対してハワイ・グアム・サイパンなど他方面へのツアーを案内した。
近畿日本ツーリストの12月27日から1月3日のキャンセル状況はプーケットが681人中642人、モルディブ方面は26人中22人。
阪急交通社の催行中止によるキャンセルは、12月27日から1月10日までプーケット・ペナン・スリランカ・モルディブの4方面へのツアーで
約100人。ANAセールスが催行中止とした12月27日から1月8日出発のプーケット・クラビ・ランカウイ・モルディブ滞在の主催旅行の参加者は
88人。
ジャルパックの12月27日から1月10日の取り消し人数はプーケット・ モルディブ・スリランカで計165人となった。
JTBでは30日にプーケットへのチャーター便を利用したツアーを予定し 201人の申し込みがあったが、このうち約半分は他方面へのツアーの参加。
特にハワイへの振り替えが多かったという。 ANAセールスではグアム・ハワイへ、ジャルパックではバリ・ハワイへの振り替えが見られたという。
ツアーの催行中止は航空会社にも打撃を与えた。 たとえばタイ国際航空(TG)の日本発プーケット線では、予約キャンセル率が8割に達した。12月末から2月末までの約2ヶ月間の予約を対象にした調査(1月5日時点)では、成田線で3600件・関空線で1500件の合計
5100件のキャンセルが相次ぎ、「プーケット直行便そのものをどうするのか、路線変更も視野に入れて検討しなければならない段階にある」(日本支社)などと話している。
旅行手控えの懸念も
JTBではプーケット・モルディブに社員を派遣し、被災状況を視察。 その報告によると、プーケットでは比較的多くのビーチやホテルの利用が可能という。今後の需要については「プーケットは現地のインフラの復旧は早いと見込まれる。あとは消費者の旅行への意欲次第。伝染病の発生が懸念されるなどの報道もあるが、消費者には冷静な対応を期待している」
(JTB広報室)
「バリなど、アジアの他地域への客足は順調に推移し、悪影響は受けていない。モルディブ・プーケットに関しては、長期的な影響がないことを願う。気分的に旅行を控えようという動きも出るかもしれない」
(近ツー広報)
「日本から社員がプーケットに視察に行き、急ピッチで復旧が進んでいることを確認した。衛生状態の悪さなどによる伝染病の懸念もないと理解しており、その点をPRしていきたい」(ANAセールス)など、各社からは総じて心理的な影響による旅行意欲の減退を心配する声が聞かれる。
また、「当面の催行中止期間を決定したものの、今後の復旧の進み具合によって期間が延長される可能性も高い。SARSで減退したアジアへの旅行需要が回復したばかりだっただけに、同地域への旅行需要のダメージが心配」(ジャルパック)、「今のところ風評被害は聞いていないが、報道などの影響で他のアジア地域にまで影響が広がることを懸念している」(ANAセールス)と、アジア全体の旅行需要に悪影響を及ぼすのではとの不安もぬぐえない。

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